Q.小論文とは何ですか?
A.小論文とは,「問いに対する自分の意見と、その理由(根拠)を、論理的に述べる文章」です。課題で問われていることがらに対して、自分なりの意見・考えをはっきりさせ、「なぜそう考えるのか」という意見の根拠を読み手に理解できるように筋道立てて説明することが大切です。
Q.小論文が必要となるのはどういうときですか?
A.入学試験や入社試験で、試験科目の一つとして課されることが多くあります。学力試験だけでは測れない、皆さんの「社会的視野・問題意識」「考える力」「文章表現」をみようとしています。
Q.小論文の力は1日どのくらいに勉強すれば身につくのですか?
A.時間の長さは関係ありません。1日の内、数分でもよいので、問題意識をもって身の回りの出来事や社会の状況を見つめる時間を作ってください。新聞やテレビなどで見聞きしたニュースについて、自分はどのような意見を持つのかなど、毎日積み重ねて欲しいと思います。
Q.小論文には、どんな出題形式がありますか?
A.小論文の出題形式には、大きく分けて「テーマ型小論文」「課題文型小論文」「データ型小論文」「融合型小論文」「教科型小論文」のパターンがあります。出題形式によって、書く時のポイントも様々なので、練習が必要な形式についてはしっかり確認しておきましょう。
テーマ型
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「〜について述べよ」のように、テーマが与えられ、それについて自分の意見を述べる形式。テーマから、出題意図を正確に理解することが重要です。
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課題文型
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課題として示された文章に基づいて論述する形式。課題文を正確に読み取り、必ず課題文の内容と設問を関連付けて書くことが重要です。
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データ型
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統計資料やグラフに基づいて論述する形式。データを読み取る際は、変化のあるところや最高値・最低値に注目し、論述の出発点とします。与えられたデータは、特別な指示がない限りすべて用いることが重要です。
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融合型
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課題文+統計資料やグラフなどの組み合わせに基づいて論述する形式。与えられた資料を総合的に見て、論点を取り出すことが重要です。
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教科型
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理科論述、数学の証明問題など、教科の内容に関して論述する形式。教科で学習した知識を総動員させること、基本的な数式・公式を押さえておくことが重要です。
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Q.小論文と作文の違いはどういう点ですか?
A.小論文と作文の一番大きな違いは、意見を伝えるのか、気持ちをそのまま表現するかという点です。小論文では「意見」を伝え、感じ方や考え方が違う「読み手」に「なるほど!」と納得してもらうことを目標としています。そのため、なぜ自分がそう考えたのかという意見の根拠を述べる必要があります。
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