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つい先日、進学校として知られる神奈川県内の私立高校の1年生から、筆者の研究室を訪問して、話を聞きたいという申し出があった。 聞けば、同校では、「総合的な学習の時間」において、現代社会の諸問題を探究するグループ学習に取り組んでおり、調査・研究の一環として筆者にヒアリングをしたいのだという。 アポイントを取ってきた生徒のグループが目を付けたのは、教育の問題であり、その問題意識は、日本の若者たちはなぜ受け身なのか、どのような教育に取り組めば、若者を主体的・能動的に育てることができるのか、そのこととキャリア教育がめざすこととは関係するのかといった点にあった。 聞いていて、思わずドキリとしてしまった。 というのは、生徒たちの関心と問題意識は、次期の学習指導要領のそれとほとんど同じではないかと気づいたからである。 新学習指導要領の課題を先取りするかの高校1年生がいるとは! 新学習指導要領がめざすのは、主体的な学びであり、探究的な活動に向かう力である。 そのためには、当然、社会的な課題意識を持つことも求められる。 高校時代、こんな学習に本格的に取り組んだ高校生たちが行う進路選択は、大学の知名度や自らの学力(偏差値)尺度に引きずられがちな現在のそれとは、様相を大きく変化させるだろう。 暗いニュースも多い大学界隈ではあるが、そんな高校生たちが進学してくる日が早く来ないかと、今から楽しみである。 (法政大学キャリアデザイン学部 教授 児美川孝一郎) |
「法務教官語録(「ぼうず通信」より)」 夏のことになるが、ある少年院の研修会に参加した。 施設見学とともに、法務教官の生の声を聞かせてもらった。 少年院に収監されている少年の半数以上が高校を中退した生徒である。 そしてこの少年院が一番力を入れていることが高校卒業の資格を取らせることだ。 どの現場もきれいごとでは済まない現実がある。それを改めて感じた。 研修会とその後の懇親会で聞いた法務教官の本音を紹介する。 A教官「家や学校という居場所をなくした後に生活が崩れていくようです」 B教官「少年たちを立ち直らせるためには、生きるための武器(資格)と一人ひとりの出番を与えることが大切です」 C教官「少年院を出た少年が再犯して別の少年院に収監された時に我々は必ず面会に行くんですけど、それが少年も我々も一番つらい時です。自分たちの指導が足りなかったのではないかと胸が痛みます」 D教官「我々は制服で仕事をしています。制服は厳然とした法律で守られています。だから少年たちは我々の言うことを表面上は聞きます。その点、学校の先生は大変ですね。その先生の人柄で言うことを聞かせないといけないですからね」 制服のない教員の指導力がどこまで及ぶものか。 きれいごとではない現実に答えはない。 ひとりでも多く高校で高校卒業の資格が取れたら、少年院に入る少年も少なくなるのでは。 そんな思いを新たにした夏だった。 (東京都立秋留台高等学校 校長 磯村元信) ◆東京都立秋留台高等学校のウエブサイトで連載している 「ぼうず通信」を、本メールマガジンに転載いたしました。 【筆者プロフィール】 1980年より、東京都の高校教員に赴任(専門は保健体育)。 主に工業高校で教鞭をとる。 2008年より、秋留台高校に校長として着任。 【高校アドレス】 http://www.akiru-h.metro.tokyo.jp/site/zen/ ◆バックナンバーは、 HP「進路ナビ」(コラム)で掲載しています。 ぜひご覧ください。 http://shinronavi.com/forteacher/ |
LET’S TRY「進路アドバイザー検定」! Q 入試用語に関する以下の記述のうち、 不適切なものはどれか? (第10回の問題) a. 「配点ウェート」とは、センター試験と2次試験のどちらの配点に ウェートが置かれるのかを示す言葉である b. 「キー教科」とは、特定の学部・学科の合格者の平均点から 不合格者の平均点を引いた値が大きい教科のことである c. 「圧縮配点」とはセンター試験の特定科目の配点を、 それぞれの大学で低く設定することである d. 「隔年現象」とは、大学または学部の志願者が1年おきに増加したり、 減少したりする現象のことである (解答は最後に) 【4】第13回進路アドバイザー検定のお知らせ 進路アドバイザー検定は、進路にかかわる諸知識を どの程度身につけているかを測るものです。 学校教員、採用担当者、ハローワーク職員等、 幅広く、多くの方に受検していただいております。 第13回進路アドバイザー検定は、 2018年2月25日(日)に実施されます。 申込受付期間は、 11月1日(水)から1月25日(木)までです。 実施要項請求、ウェブによる仮申込は、 下記アドレスで受け付けています。 http://daigakushinbun.com/adviser/ 【5】その他の情報 ◆優良成長企業認定事業について 優良な技術や企業風土をもつ中堅・中小企業の 採用支援を目的として運営されています。 当事業は大学新聞社(就活支援)、フジサンケイビジネスアイ(経済紙)、 イノベーションズアイ(ベンチャー支援)による共同事業です。 詳しくはこちらまで。 http://seichoukigyou.com/ ※大学新聞社 http://daigakushinbun.com/public/newcontents ※フジサンケイビジネスアイ http://www.business-i.jp/corp/ ※イノベーションズアイ http://www.innovations-i.com/ ◆その他関連情報 学内合同企業説明会 開催数全国No.1 就職コンサルナビ 大学新聞社のキャリアコンサルタント事業 http://daigakushinbun.com/public/newcontents 大学・教育関連最新情報をダイレクトにお届けする 大学新聞Web Edition http://daigakushinbun.com/ 講演会・講師依頼のパートナー~講演講師をお探しの方は〈講演講師ナビ〉へ http://kouenkoushinavi.com/ ★このメールマガジンに関するお問合せ、ご感想などは、 ライセンスアカデミー 進路情報研究センターまで。 電話03-5925-1706 ライセンスアカデミー公式HP http://licenseacademy.jp/ 大学新聞社公式 HP http://daigakushinbun.com/ -------------------------------------------------------------------------------- → LET’S TRY!の解答:c 【解説】圧縮配点は、センター試験の配点を、 全教科にわたり一律に低く設定します。 特定科目の配点を高く、低く設定するのは、傾斜配点です。 |